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年を重ねるにつれて若い頃の嗜好と違い、食の好みが変わる高齢者の方が大勢います。
むしろ、ほとんどの方が味覚の衰えにより身体に優しい薄味では美味しさが感じられなくなってきます。
では、老人ホームや介護施設でのごはんはどういったものが多いのでしょうか?

・老人ホームでの食事について
老人ホームでは、健康面に配慮し栄養バランスの良い食事の提供がされることが大前提です。
味覚の衰えが著しい高齢者は濃い味付けのものを好む傾向にありますが、塩分の過剰摂取は健康を損なうため、老人ホームで提供される食事は基本的に薄味となります。
「薄味だと食事がおいしくない」と感じる入居者もいるため、老人ホームの人気に関わってきますが、食事は味付けだけで満足度が決まるわけではありません。
食感や香り、彩、器、季節感の有無、リラックスできる空間かどうか、食前から食後までストレスなく食べることができる理想的な食卓かどうかで、総合的に判断されるのです。
老人ホームによっては、食前には調理音を聞いてもらい食欲を沸かせ、テレビや音楽などの娯楽を用いてリラックスしながら、皆で食べることを大切にしているところが沢山あります。
高齢の方は運動不足による肥満よりも、活動量の減少によって食欲も減退し、低栄養になる場合が多くなっています。
老人ホームに入居される方は要介護の方が多いですから、身体機能を維持し介護度の進行を抑止するためにも、食事は適正量を楽しんで食べることが重要です。
老人ホームによりますが、入居前の見学会などで試食ができるところもありますので、是非チェックすることをおすすめします。

・個人に合った食事の提供
老人ホーム入居者の中には、アレルギーや糖尿病に配慮した食事、介護食や医療食を求める人も大勢います。
そのため、入居前には本人に適した食事の用意がされるかどうかきちんと調べておく必要があります。
嚥下機能の度合いや健康状態を細かに見てくれるのかどうか、キザミ食・ミキサー食・ソフト食が適切に用意され、なおかつ美味しく食べられるのかどうかチェックしておきましょう。
また、食事介助が必要な方にはサポート体制が整っているかどうかも大変重要ですので、漏らさずチェックしましょう。
また軽くて持ち上げやすい器の工夫や、握りやすい箸やフォークを使用といった配慮も、安心して食事に集中できるでしょう。

老人ホームでの食事は栄養面もそれ以外も素晴らしい工夫がされています。
入居の際は、試食をできるところがおすすめです。
嚥下時に、適切な介助サポートが受けられるかどうかも非常に重要です。